17.06.2018なぜドイツは整形靴の分野において先進国なのでしょうか?
整形靴先進国ドイツで整形靴職人を目指しませんか?
整形治療はドイツにおいて長い歴史があります。コンラッド・ビーサルスキ医師によってハンディキャップのある人々が自分自身の人生を謳歌し、病気で他者に依存しなくてはいけないと見なされることをなくす為のトレーニングを行うスペシャリストセンターを1906年に開設して以来、整形治療は早い時期から積極的にドイツで奨励されてきました。ビーサルスキ医師は人々を動けるようにすることはハンディキャップのある人々が普通の生活を送るために必要だと考えていました。
第二次世界大戦の終結をもって、戦争による負傷者が大量に発生しました。以来、ドイツ政府はこれらの負傷者を再び歩けるようにし、社会復帰をサポートするために整形治療のためのプログラム(補装具から始まり、後には整形靴)をスタートしました。
ドイツには戦争負傷者を助けるための整形治療の発展をサポート及び促進するための“Kriegsopferfürsorge”という法律すらありました。
それによってドイツの整形治療技術及び整形靴製作はどんどんと発展していきました。
そして今、ドイツにおける整形治療は糖尿病などの疾患や他の怪我に苦しむ人々が動ける状態のままでいられるようサポートすることを目的としています。動いたり、エクササイズをすることはこれらの人々がよりよい健康状態でいることを助けると考えられています。例えば、糖尿病の人は健康でいるためには病状に関わらずエクササイズを積極的に行うべきだと言われています。
では現在ドイツではどんな人が整形靴を履いているのでしょう?また整形靴はどのようなものなのでしょう?
整形靴と靴の中敷きはドイツで広く受け入れられています。人によっては整形靴や中敷きを姿勢を正したり、腰痛を防ぐために早い段階から使っています。他にもスポーツの世界でもこれらの技術は積極的に使われています。
ハンディキャップのある人向けの整形靴は技術面だけではなく、見た目も大きく改善されてきました。これらの靴は着用者のライフスタイルに合ったものであるべきであり、ドイツの整形靴職人は出来る限りおしゃれでモダンな靴を作ろうとしています。
記事の写真はNGESと提携している靴職人によって作られたとても近代的な靴です。この整形靴のマイスターは2013年にドイツ全土において最高の資格を得ました。その際には当時のヨアヒム・ガウク大統領にもお祝いの言葉を送られました。
NGESでは常にとても高いレベルのトレーニングの機会を与えてくれる研修先を参加者の皆さんのために選んでいます。今回触れたマイスターの工房以外にもたくさんの素晴らしい技術と志を持ったマイスターと協力し、皆さまがよりよい経験を得て、素晴らしい技術を身につけるお手伝いをさせていただいております。
職人プログラムにご興味を持っていただいた方はぜひ info@nges.de までお気軽にご連絡くださいませ。
着用者のライフスタイルに合った整形靴: